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ご活躍の会員

　この度、２０２１年１０月１日付けで大阪河﨑リハビリテーション大学リハビリテーション学部作業療法学専攻教授に就任いたしました。

　私は１９９１年に大阪医科大学を卒業後、本学神経精神医学教室に入局いたしました。１９９３年からは本学大学院に進み、当時の神経精神医学教室教授堺 俊明先生のご指導の下、学位を授与されました。大学院修了後、米国ハーバード大学に留学し、Ming T.Tsuang教授にご指導賜り、統合失調症患者の神経心理学的評価について学ぶ機会を頂戴いたしました。帰国後は本学神経精神医学教室関連の精神科病院に勤務しながら３人の子供の育児に追われ、大変忙しくしていたことを懐かしく思います。子育ても一段落した２０１４年、米田 博前神経精神医学教室教授のご推薦により、関西大学大学院心理学研究科に特別任用教授として就任いたしました。それとともに同大学の寺嶋繁典教授、岡田弘司教授にご指導賜りながら関西大学保健管理センター心理相談室で学生の相談業務に携わる機会を頂戴いたしました。このことが大きなターニングポイントとなり、現在に至るまで教育現場における学生のメンタルヘルスが私のメインテーマとなっております。

　２０２１年１０月より、大阪医科薬科大学神経精神医学教室金沢徹文教授のご推薦により、母校の大先輩である河﨑建人理事長、大阪大学名誉教授武田雅俊学長の下、大阪河﨑リハビリテーション大学にてリハビリテーション職を目指す学生の教育に取り組んでおります。将来の医療職として私達とともに医療を支えていく学生が健やかに成長するよう尽力する次第でございます。

　これまで母校の先生方には、一方ならぬご厚情を賜り大変感謝しております。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。今後とも一層のご指導、ご鞭撻賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

　この度、２０２２年４月１日付けで愛知医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授（特任）に就任いたしましたので謹んでご挨拶申し上げます。仁泉会ニュースに就任をご報告する機会をいただきましたこと、同窓生としてたいへん光栄に存じます。
私は１９９０年に本学を卒業後、出身の愛知県に戻りました。研修は、藤井聡太竜王の出身地としてニュースでもしばしば取り上げられる愛知県瀬戸市の公立陶生病院で行い、名古屋大学医学部耳鼻咽喉科学教室に入局いたしました。同教室在籍中に、地域住民を対象とする疫学研究、『国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究（Ｎａｔｉｏｎａｌ Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ ｆｏｒ Ｌｏｎｇｅｖ－ｉｔｙ Ｓｃｉｅｎｃｅｓ － Ｌｏｎｇｉｔｕｄｉｎａｌ Ｓｔｕｄｙ ｏｆ Ａｇｉｎｇ：ＮＩＬＳ－ＬＳＡ）』のスタート準備が始まりました。ＮＩＬＳ－ＬＳＡは１９５８年に開始された全米最長の疫学研究『ボルチモア加齢縦断研究（Ｔｈｅ Ｂａｌｔｉｍｏｒｅ ｌｏｎｇｉｔｕｄｉｎａｌ ｓｔｕｄｙ ｏｆ ａｇｉｎｇ ：ＢＬＳＡ）』をモデルに、同一個人を長期間観察して、生理的な老化の過程や老年病の発症要因を明らかにするために日本で立ち上げられたプロジェクトです。調査項目のひとつである聴覚部門担当の研究員として、１９９７年調査開始直後から参加することとなりました。振り返りますと、ここでＮＩＬＳ－ＬＳＡに携わる機会をいただいたことが大きなターニングポイントになり、‘聴覚学、耳科学の加齢’は、その後私のメインテーマとなっております。疫学研究部からのご推薦で、長寿科学振興財団、感覚器障害研究推進事業により、米国Ｏｒｅｇｏｎ Ｈｅａｌｔｈ Ｓｃｉｅｎｃｅｓ Ｕｎｉｖｅｒｓｉｔｙへ１０ヶ月間、派遣していただき、バイリンガル被験者の日本語と英語の聴取能の調査や‘医療としての補聴器適合’を学び、名古屋大学耳鼻咽喉科帰局後に学位を取得しました。

　２０１１年に愛知医科大学に赴任し、著名な耳科手術医である植田広海教授（現名誉教授）のもとでご指導を受けることができ、多くの耳科手術経験を積ませていただきました。たいへん恵まれた環境であったと思います。

　これまで母校の先生方には、折に触れてご指導賜り、お心にかけてくださり、お引き立てをいただきました。この場をお借りして導いてくださった多くの先生方に、心より感謝申し上げます。引き続き温かいご支援、ご指導を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。